スピーカーとドアの関係
 

 
当ホームページに掲載しているほとんどの内容は、まずドアに付いているであろうスピーカーがシッカリと鳴っている事が前提となります。
 
セパレートスピーカーでは、ネットワークの交換などでも音質が変化しますが、スピーカーがシッカリと鳴らせていない状態では、何を行っても本来の音質にはなりません。
 
何を行っても納得の出来ない音質が続く場合には、ドアとスピーカーの関係が重要な問題となります。
デットニングをシッカリと行っている・・・だけでは解決にならない場合があります。
ご使用のスピーカーの本当の音を知っていますか???
 
 

 
 
 
スピーカーとドアは、切っても切れない関係です。家庭用のスピーカーで言うならば、スピーカーとそのBOXの関係と同じです。
自作の場合を除き、市販の家庭用スピーカーは、BOXに入った状態で販売されていますよね。。。
 
車の場合は、ドアがそのBOXの役割を果たします。
車種によって、ドアの大きさ、容量も様々です。
 
家庭用スピーカーの場合、商品型番が同一であれば、全て同じスピーカーに同じBOXとなり、そこから出てくる音は、ほぼ全て同じです。
では、車の場合はどうでしょうか?
同じスピーカーを普通に取り付けても、車種によりドアの大きさや容量が異なるため、全ての車種において、同じ音は出ません。
 
様々な車種で、同じようにスピーカー本来の音が出るように取り付けるには、どうすればよいのか?
 
それが、ドアのセッティングとなります。
スピーカーとドアのセッティングは直結します。少しの変化で良くも悪くもなります。本当に生き物のようです。
 
スピーカー本来の音を知るには、まずそのスピーカーの性質を理解し、音を聴くことから始めます。「スピーカー本来の音質」を間違った状態で認識してしまうと、いくらセッティングを行っても、それは本来の音とは、かけ離れた状態となってしまいます。
カーオーディオの場合は特に、本来の音を知ろうとする時に、車に取り付けた状態で確認するのはご法度です。
必ずBOXを作って、そのスピーカーをあらゆる方法で鳴らしてみるのが一番です。
 
そうする事で、どの状態がベストなのかをある程度理解することが出来ますが、それは、単に基本的な理解であって、全てを理解したわけではありません。ほんの20%程度の理解に過ぎません。
 
セッティングに関しては、ドアの大きさや容量が異なるため、同じ方法は通用しません。
現在の車種は、コストダウンや衝撃吸収のためか、鉄板が極端に薄い車種も多く、スピーカーの振動にドアの鉄板がついていかない場合もあります。
インナーバッフルや制振材で工夫をしますが、それでも気休め程度となる場合もあります。
 
様々な車種でも、いかにして本来の音質を出せるかというのが、ドアのセッティングですが、なかなか毎回100%とはいかないのが事実です。
サービスホールの箇所や、内部の容量・大きさの違いによりセッティングにも限界があります。
その中でも、やはり車種によって良い車種、悪い車種とがあります。
 
車を購入される時に、まず何を重視されるでしょうか?
やはり、外観・内装の好みや、最近では燃費などが選ぶ基準となります。
この記事を書いている私は、外観や燃費より、ドア内部の形状や強度に興味が出てしまいます(笑)
いかに良い音を出せるドアか・・というのが基準となっています。
 
 

 
 
 
話は戻りますが、スピーカーの性能を理解した上でセッティングを行っても、なかなか100%は出せません。
お客様にはご満足していただいていますが、やはり人間、欲も出てきます。
 
現在のシステムはそのままで、もっと良くなれば・・・と思ってしまうのは当然です。
そこで、さらなる音質UPの方法は???と考えた時に、アンプやヘッドユニットの交換以外で挙げるならば、スピーカーケーブルの交換やドアのセッティングなどとなります。
 
ここで、ドアの追加セッティングを選択された場合にとんでもない事が起こる場合が多いのです。
 
 
何気なく来店したショップで、音質UPの為の作業を勧められた・・又は自ら依頼したなどで、ドアの追加セッティングを行ってしまった時に、愕然とする場合が非常に多いのです。
 
 
・今まで聴こえていたであろう高域が無くなってしまった
・低域ばかりが出るようになって、こもった感じがする
・クリア感が消えてしまった
・臨場感が無くなった
・定位が下がってしまった
 
などが主な症状となります。
 
これらの原因は、作業を行ったショップにもよりますが、ほとんどがスピーカーの性質を知らずに、全て同じ方法でセッティングを行うためです。
そして、多くの場合、作業前にシッカリと試聴をしないので、音質の劣化にすら気がつかないパターンとなります。
明らかな異常が無い限り、完成後の音質に違和感すら感じないのです。それが、いつもの音だからです。。。
 
そして、思い込みもあります。
良くなるに決まっている!デットニングをさらに行って悪くなるわけがない!と・・
 
しかし、作業を依頼したオーナー様は、今までとの音の違いに愕然とします。
 
すぐには気が付かない場合もあります。作業後は音質が変わっている為に、良くなった!!との思い込みもあり、しばらく聴いていると、何だか違う・・・という事に気が付きます。
 
ただ、明らかな異常が有るわけではないので、作業を依頼したショップに何と言っていいのか分からない・・・などで、そのままにしているパターンもあります。
 
 
そして、何よりも心苦しいのが、他店で作業を行って音質が悪くなってしまった事を、遠慮して当店にお知らせしていただけない事です。
より良い音をと、求める事に対しては当然のことだと思っています。
結果的には失敗ですが、それはスピーカー本来の音質を見極める事が出来ないショップに原因があります。
依頼されたオーナー様に非はありません。
 
他店で行った失敗作業を、すぐにご報告いただければ、手直しして、本来の音質に戻すことも可能です。(ただし、状態によっては不可の場合も)
納得出来ない音質を長期間我慢して聴く必要もありません。
 
かなり経った後に「実は・・・」とご来店されるお客様が非常に多いのです。
 
実際は、ご予算などの都合による場合も多いのですが、失敗されたお客様の多くは、やはり作業を依頼したショップに異議は言えず、そのまま我慢されていたケースがほとんどです。
 
これは、後日でも当店にご相談いただき発覚しているケースで、実際には他店で行った失敗作業をそのままにしているケースもあると思います。
 
 
色んなショップを体験される事は、とても良い事だと思います。ショップを信頼して作業を依頼する場合でも、可能であれば、作業時の写真を撮っていただくようにお願いすると、何かあった時に、相談もしやすくなります。