チェロキー コンピューター移設
クライスラー チェロキー
型式:GH-KJ37
平成18年式
ダッチ同様、コンピューターがエンジンルーム内にある為、熱によるコンピューターの故障が懸念されます。
こちらのオーナー様は、以前高速道路を走行中に突然エンジンが止まるという、危険な症状が出た為、考えられる様々な部位の交換をし、コンピューターも交換しました。
コンピューターを交換しても、純正位置では熱対策がおぼつかない為、コンピューターの室内移設のご依頼をいただきました。。。
コンピューターが純正位置のエンジンルーム内の場合では、走行30分も経過すると、コンピューターは素手では触れない程に熱くなっています。エンジンルーム内にコンピューターを設置する条件の下では、それなりにコンピューター自体が熱に強い仕様になっているとは思いますが・・・
何かトラブルが起きた場合、コンピューターを疑うのは最終段階になってからの場合が多く、まずは、他に考えられる部品などから交換していきます。
コンピューターが原因だった場合、結局無駄な部品交換を何度もして、無駄な費用が掛かります。
エンジンルーム内にコンピューターが設置されている車種の場合には、熱によるコンピューターの不具合を、最終段階ではなく早期に候補にいれた方が良いと思います。
今回のチェロキーでは、コンピューターに繋がっている配線は、4カプラー有り、合計95本の配線がありました。
まず、コンピューターを室内に設置する場所を決めて、延長させる配線の長さを測ります。
そして1本ずつ、切断して配線を延長していきます。
上の画像に見える白とオレンジのカプラーは、コンピューターに接続されていたカプラーです。画像には写っていませんが、あと2つのカプラーがあり、配線の合計は95本あります。
画像中央に見える穴は、↑↑延長させたコンピューターの配線を通すために開けた穴です。室内側から、直径約5センチの穴を開けました。
↑↑室内側からの画像です。こちら側から、コールソーを使用して穴を開けました。
↑↑延長させた配線を、室内に通した画像です。防水処理もしています。
↑↑エンジンルーム側 延長させたコンピューターの配線を室内に通しています。
↑↑ コンピューターを、ダッシュボード内に納めました。そのままでは入らないので、ダッシュボードの内部を加工しています。
↑↑配線を整えて完成です。純正のコンピューター位置は、画像右側のバッテリーの上部です。現在はコルゲートチューブで覆われた配線が見えている場所にありました。同型のチェロキーのオーナー様には分かると思います。。。
移設後、走行30分後のコンピューターを素手で触ってみたそうですが、問題無く触れたそうです。当然ながらエンジンルーム内と、室内では温度が違います。