あおり運転の原因と車線変更
 

 
 
2020年7月現在
 
 
 
2017年6月5日に東名高速で発生したあおり運転事故を皮切りに、悪質な危険運転のニュースなどが多く報道されるようになりました。
そして、決定的証拠となるドライブレコーダーの映像で大きくニュースになったのが、常磐自動車道でのあおり運転暴行事件です。
この事件で、改めてドライブレコーダーの重要性を実感することとなりました。
 
現在は、前後録画タイプのドライブレコーダーが多く販売されていますが、まだまだ購入しずらい価格帯となっています。
もっと気軽に購入出来る価格帯になってくれれば良いですが・・・
 
あおり運転での対策としては、やはり後方録画のドライブレコーダーが有効です。ドライバー同士のトラブルなどは、室内録画タイプや360度タイプも便利です。
自動車保険とドライブレコーダーがセットになった物もあります。
 
 
 
あおり運転の被害者と加害者、、、危険なあおり運転を行う加害者が悪いのは当然です。
ただ、一部の理不尽な被害を除き、被害者側にもあおり運転の被害に遭うに至る原因もあるはずです。
 
 
以下は、あおり運転の被害を受ける被害者側の運転状況について
 
・後方確認不足での危険な割り込み
・携帯電話やナビを操作しながらのフラフラ運転
・通話しながらのノロノロ運転
・高速道路の場合、走行車線の走行時での流れに背いた低速での走行
・交通の流れに背いた運転(極端に遅い、又は早いなど)
・目的地が見当たらず、ノロノロ運転で周囲を探す
 
 
上記では、当事者は認識していない事が多いので、自分は普通に運転していると思っています。指摘されても『私は普通に走っていて、何も迷惑になるような運転はしていない』と否定する場合が多いです。
 
一番多いのは、やはり割り込みに関するトラブルで、その時の状況や双方の人間性によってトラブルの発展度は変わってきますが、当然ですがどちらも自分本位での考え方となるので、お互い平和に解決する事は無いでしょう。
 
 
高速道路の場合では、追い越し車線を長時間に渡って制限速度で走行しているドライバーは、一見正当な走行と思いがちですが、高速道路の追い越し車線はその名の通り「追い越し車線」なので追い越しが完了した時点ですみやかに走行車線へ移るのが本来です。
法律上では追い越し車線であっても、制限速度を超えて走行してはならない・・となっていますが。。。
 
 
迷惑な車に遭遇した場合、大半のドライバーは黙ってやり過ごします。
ごく一部のドライバーが過剰に反応して、結果あおり運転に繋がるパターンが多いです。
 
全く非が無く、流れに乗って運転している車に対してでも、ごく一部のドライバーは、自分のペースに合わないとあおり運転をして、前の車をどかそうとします。
 
 
あおり運転の加害者は、性格的にも自己中心的及び瞬間湯沸かし器・被害妄想タイプが多く、あおり運転という危険な行為でも自身が非常に迷惑を被ったかのように正当化します。
ただ、加害者もある一線を超えると『これ以上はヤバイ』又は急速に熱が冷めて、自ら引いていくタイプもいます。
 
加害者が男性で被害者が女性の場合だと、冷静な判断より恐怖でパニックになる方も多いと思います。
パニックになって運転を続けて事故を起こすより、多少迷惑になっても端によせて停車し、すぐに警察に通報して下さい。
高速道路の場合では、すぐに停車すると余計に危険なので、近くのパーキングや出口などに向かい安全な場所で停車してから警察に通報して下さい。
同乗者がいる場合は、同乗者に連絡をお願いして下さい。
ドライブレコーダー非搭載車で同乗者がいる場合は、同乗者の方に証拠となる動画を撮ってもらうのが良いかと思います。
 
 
ご自身が運転中に、あおり運転や何かしらの警告をされる機会が多いな・・と感じる場合は、一度ご自身の運転中の状態を思い返してみて下さい。
思い当たる原因があるかもしれません。。。
 
 
 

 
 
 
危険な割り込み運転
 
 
 
当事者は認識していない場合が多いのが、急な車線変更、割り込み運転です。
両サイドのミラーには死角があるので、車線変更をする直前だけミラーで確認するようでは、死角に車がいる場合は接触事故になったり、相手の車の立場では急な割り込みと捉えられ、結果あおり運転被害に繋がる恐れもあります。
 
車線変更をするもっと前から、各車線の車の流れを見ておく事が重要です。
 
 
一番危ない車線変更は、大型トラック・トレーラーの前に入る事です。
車間を空けて走っている大型トラックが多いですが、それにはちゃんとした理由があります。
 
乗用車が車線変更をする為に親切に車間を空けているのではありません。。。
 
その空いた車間内であれば、普通にブレーキを踏んでも安全に停まる事が出来る距離です。重量物を積んでいるトラックは、普通車と同じように停止する事が出来ません。
 
積んでいる重量によって、安全に停止できる車間も変わります。
 
荷物にもよりますが、急ブレーキで中の荷物が崩れる場合もあります。
荷物が崩れて破損となった場合、会社によってはドライバーにペナルティーが掛けられたりもします。(運転手が買い取ったり、損害金として給料からいくらか数ヶ月間〜数年に渡り天引きされたりします。)
 
 
車間があいているから大丈夫と考え、何気にトラックの前に車線変更をする車が多いですが、安全に停まれる距離を急に奪われたトラックのドライバーは、通常よりも強くブレーキを踏む羽目になり、場合によっては荷物が崩れたり、追突事故になったりします。
もちろん、簡単に荷物が崩れないように、積み込みの段階で事前に対策を行っていますが、急ブレーキの衝撃は想像以上に強い力が掛かります。
そして、安全に停止出来る車間を多く奪われてしまうと、追突事故になったりします。
 
この場合、追突したトラック側にとってはとんだ災難とも言えます。
 
 
 
同じトラックでも、積載一杯まで積んでいる時と、何も積んでいない時とはブレーキの効き具合が大きく変わります。
普段、乗用車しか運転しないドライバーは違いが分からないかもしれませんが、比較的車間をあけて走っているトラックは、より多くの荷物を積んでいると思って下さい。(ドライバーによっても違いますので、参考までに)
 
 
 
トラックの前に車線変更をする場合
 
高速道路や混雑中の道路では、大型トラックの前への車線変更は事前にウインカーを出して、トラックに車線変更を行う事をアピールして下さい。
車線変更に気づいたトラックのドライバーさんは、「OK!」とライトでパッシングなどの合図をしてくれる場合が多いです。
そうすると、トラックのドライバーは、それに合わせたブレーキの調整などが出来るので急ブレーキを回避する事が出来ます。
ウインカーを出すのと同時に車線変更するのは危険です。
 
 
普通車から見ると、大型トラックは大きくて威圧感があり危険な存在だと思われがちですが、大型トラックのドライバーから見た普通車も、運転マナーが悪く危険な存在だと思われています。
一部の意識の低いドライバー以外は、乗用車よりも運転マナーの良いドライバーが多いです。
トラックのドライバーも、乗用車の急な割り込みは常日頃から経験しているので、事前に予測も出来るのですが、割り込みの頻度が多すぎてストレスはMAX状態だと思います。
 
車間があいているから…と、気軽に(急に)トラックの前に車線変更をするのは上記の理由などにより大変危険です。追突された場合、被害が大きいのは普通車の方で、前の車と挟まる可能性もありますので充分にご注意下さい。
 
 
ただ、空車の大型トラックは荷物の無い開放感や常日頃のストレスで運転が荒くなるドライバーもいますので要注意です。。。