お車買い替え時のオーディオシステムなどの移設について
 
 

 
 
現在お乗りのお車から、違う車に乗り替えるときに、取り付けていたオーディオシステムなどをそのまま次の車に乗せ替えたいとなった時のお話しです。
 
・ナビ
・ETC(ナビ連動・単体・純正)
・ドライブレコーダー(ナビ連動・単体・純正)
・スピーカー
・アンプ
・その他
 
上記を全て次のお車に移設したい場合に、取り外し工賃など含めても無駄にならないような方法をショップさんとしっかり相談する事から初めて下さい。
 
各機器の取り外しと言えば、簡単な作業だと想像されるお客様が多いですが、作業工程としては取り付け時と同じです。
取り付けと取り外しがそれぞれ違うショップさんの場合は、ショップさんごと又は作業を行った人ごとにケーブルの取り回し位置や、固定位置などが異なるので取り外しの時の方が大変だったりもします。
 
取り付け時の作業工程の都合などで、予想を超えた場所にケーブルが固定してあったりすると、通常ではあり得ない箇所を取り外す必要が有るので結果的に作業工賃がUPしてしまう可能性もあります。
 
可能な限り、取り付けを依頼したショップさんに取り外しもお願いした方が無難です。
 
 

 
 
ナビの取り外し
 
 
ナビの取り外しでは、地デジアンテナフィルムとケーブルについては再利用せず、次のお車に取り付ける時に新たに地デジアンテナフィルムとケーブルは再購入して取り付けを行う事を推奨しています。
 
フィルムアンテナの再利用は不可能ですが、アンテナケーブルについては再利用が可能です。しかし、当店ではケーブルの再利用についてはオススメしておりません。
取り外し時に断線などの可能性があり、次に取り付けた時に受信感度が悪くなったり映らないという不具合を避ける目的があります。
 
地デジアンテナケーブルの再利用でナビを取り付けて、受信感度が悪い又は映らなくなった場合、作業工賃が追加で発生してしまうので、そのような無駄を避ける為にも再利用のオススメはしておりません。
 
ただし、オーナー様のご希望でケーブルの再利用は承りますが、上記のリスクを十分にご理解の上でご使用下さい。
 
ショップさんによっては、上記のリスクを伝えないまま再利用をする場合がありますが、オーナー様の方でも事前にリスクを考える事も大事だと思います。
 
 
ナビでは本体に様々なケーブルが接続されています。
当店では取り外し時にケーブルに異常がないかの確認は行っておりますが、確認といっても目視のみでしか確認出来ません。
特に経年劣化で接触不良を起こす可能性が高くなりますので、購入から6年を超えたナビを使用する場合は「取り外して再度取り付け」といった作業を切っ掛けに不具合が発生する確率が高くなりますのでご注意下さい。
 
 
上記は純正ナビ以外に当てはまりす。
 
例えばトヨタの純正ナビをホンダのお車に取り付ける事は基本的には不可となるのですが、近年は様々な変換カプラーが存在するので、運良く当てはまるカプラーが有れば純正ナビでも流用可能となります。
 
メーカー互換の有る車種同士やOEM車種なども流用が可能です。
ただ、こちらの流用に関してはオーナー様ご自身でお調べ下さい。
 
 
 

 
 
ETC(ナビ連動タイプ)
 
既存のETCによって次のお車への取り付け方法や必要なケーブルが変わってくるのでショップさんと十分に相談して下さい。
 
ナビ連動のETCでは、ナビも一緒に取り付ける場合はそのまま現状でOKです。
 
次のお車にナビが付いているのでETCだけを取り付けたいパターンでは、ケーブルの変更のみでOKな場合と、取り付け自体不可な場合もありますので既存のETCをしっかりと確認して下さい。
 
 
 
ETC(単体タイプ)
 
こちらの場合は取り付けに特に問題となるような事はありません。
ただし、新セキュリティ対応のETCではないタイプは今後使用出来なくなりますので、既存のETCを確認して下さい。
 
 
 
ETC(純正タイプ)
 
こちらのETCは、機種によってはケーブルの購入で使用可能となるタイプがありますので、ご使用の機種をご確認下さい。
 
 
上記、どのタイプでも再利用の可否には機種の確認が必要となります。
 
 
 

 
 
ドライブレコーダー
 
 
上記のETCと内容はほぼ同じとなります。
 
ただし、ナビ連動タイプのドライブレコーダーは単体使用が不可の機種が大多数なので、ナビの再利用をしない場合のドラレコ単体使用は残念ながら出来ないとお考え下さい。(近年、ナビの流用カプラーなどが出ているので、その内ナビ連動ドラレコも単体で使用可能なカプラーが出る可能性もあるかもしれませんね。。。)
 
 
ディーラーオプションで取り付けたドライブレコーダーであれば、機種によっては再利用可能な場合があります。
ただし、ディーラーオプションでもナビ連動タイプは上記と同じで再利用不可となる場合が多いです。
 
 
ドライブレコーダーはSDカードの劣化が原因での不具合が大多数となります。
取り外し・取り付けのタイミングでSDカードの買い替えをオススメ致します。
 
 

 
 
スピーカー
 
 
お車の乗り換えに合わせてスピーカーを純正に戻す場合では、スピーカーの状態などに関しては実際に取り外してみないと分かりませんが、明らかに片側のみノイズが発生しているなどの異常がある場合は、取り外しをせずにそのままにしておく事をオススメ致します。
 
一部のメーカーを除き、大多数ではスピーカーの修理は不可でノイズなどが発生しているのであれば、そのまま買い替えとなってしまいます。
スピーカーは左右で1セットなので(サブウーハーを除く)単体での販売はほぼありません。
 
気に入って大切に使用していたスピーカーで愛着がある場合でも、心苦しいですが音に異常がある場合は、無駄は工賃のお支払いとなりますので事前に異常の有無の確認を行って下さい。
 
スピーカーの異常で多いのは、やはりノイズです。
ノイズが出る原因としては、エッジ部の剥がれによる事が多いようです。
DIYでの修理が可能な場合もありますが、失敗するとさらにノイズが増してしまいますので、ご注意下さい。
 
 
スピーカーの異常はスピーカー本体ではなく、再生ユニットが原因である可能性もあります。どちらに原因があるのかは調べてみないと分からないのですが、もし何らかの異常がある場合は、原因をしらべる調査費用など含めた金額も考慮して取り外すに値するスピーカーかどうかをシッカリとご検討下さい。
 
 
スピーカー取り付け時に必要なインナーバッフルについては、素材にもよりますが経年で水分を吸って膨らんでいたりひび割れが発生していたりと、使用年数次第では再利用のオススメは出来ません。
 
全く問題が無い場合では再利用可能ですが、例えば同じトヨタのお車でも同じインナーバッフルが使用出来るかどうかについては、調べてみないと分かりませんので確認が必要です。(市販の車種ごとの汎用インナーバッフル)
 
 
現車合わせのオリジナル製作では、再利用不可の場合が多いです。
再利用不可の理由として、現車合わせで最大限での製作の為、汎用性が無い。内張とスピーカーの間が最小限の為、次のお車では接触する可能性が有る・・など。
 
加工次第で再利用可能ですが、加工に掛かる費用を考えると新たに制作するのと変わらないので、加工してまでの再利用はオススメ出来ません。
 
 

 
 
アンプ
 
アンプには電源・アースケーブル、スピーカーケーブル、RCAケーブルなど様々なケーブルが接続されています。
 
各ケーブルの取り回し位置にもよりますが、ケーブルまで全てを残らず取り外す場合は取り付け時と同じ作業工程が必要となるので、作業工賃もそれなりに掛かってしまいます。
 
各ケーブルに費やした費用にもよりますが、取り外しと取り付け工賃を考えるとケーブル類のみは新たに買い直した方が良い場合もあります。
特にRCAケーブルの再利用はオススメしておりません。取り外しの際に経年による端子の接触不良や断線の可能性があるので、再利用よりは新たなケーブルを使用した方が音質面でも安心です。
 
電源ケーブルの再利用は可能ですが、次のお車への取り付け時に長さが足りないなどの問題が出てくる可能性もあるので、確実に長さに余裕が有る場合のみ再利用するようにして下さい。
 
アンプ取り外しの際には、ケーブル類は残したまま必要なパーツ類のみ取り外す方法が作業工賃の節約になります。
ケーブル類を残したままと言っても、無造作に置き去りには致しません。
可能な限りは取り外し、キチンと断線処理を行い残りは安全に手の届かない箇所に収納します。
 
ヒューズBOXなどは余程の腐食がない限り再利用可能です。
 
 

 
 
全ての取り外し機器に関して
 
 
まず、現状で何らかの異常の有無をオーナー様の方でシッカリとご確認下さい。
 
新規取り付けから5年以上経過している機器に関しては、現状で異常が無くても「取り外し・取り付け」という作業を切っ掛けに何らかの不具合が発生する可能性がある事をご承知下さい。
 
ケーブル類の再利用は接触不良の確率が高くなりますのでご注意下さい。
腐食しているケーブルの再利用はオススメ出来ません。
 
可能で有れば、端子の打ち替えなどの作業をご依頼下さい。
 
 

 
 
 工賃節約の為にはご自身で取り外すのが一番の方法です。
 
ドライブレコーダーやレーダー探知機など比較的取り外しやすい機器については、ご自身で取り外しをキャレンジするのも良いかと思います。
 
その際、電源ケーブルなどを取り外す為に内装の取り外しが必要となる場合、内装の取り外し方が分からなければ途中でケーブルをカットするという選択も出来ます。
その場合、ケーブル単品で購入可能かどうかを事前に確かめて下さい。
また、頑張って内装を取り外してでもケーブルを回収した方が良い場合もありますので、ケーブルの価格と取り外す労力をシッカリ比較して下さい。
 
無理に引っ張ったり、引き抜いたりしないようにご注意下さい。
特に細い線は内部で断線する可能性が高くなります。苦労して取り外したケーブルが断線していた場合、次に取り付ける工賃が無駄になってしまいます。